「わしゃあ、あっちへ行ってみようと思う。」
「あっちって?」
「年寄りが寄る所よの〜。」
ああ、デイケアのことか。
うちのじいちゃん、ばあちゃん、要支援2の認定。じいちゃんは肺機能が弱り、20mも歩くと息切れがする。毎日、ずーっと、テレビとビデオを寝転んで見ている。動くのは「メシ・フロ・便所・ねる」の時だけ。
ばあちゃんは脳梗塞後、言葉が出にくく、物忘れがひどくなった。かつ、疲れやすい。そのため、ヨメが仕事をやめた。
ばあちゃん、朝は体操に通っているが、昼からは暇を持て余している。ボー。指先をじっと見つめてボー。そして廊下を行ったり来たり・・・。
ヨメ、時々、怖くなる。認知症が進むのではないか、という恐怖。
生活にメリハリをつけ、脳を活性化するために、介護予防サービスを週に一度、利用してはどうかと、ばあちゃんに勧めたのである。
ばあちゃん完全拒否。『ちょっと、遊びに行く。』という感覚ではないようだ。デイケアは一般のお年寄りより劣っている人が行く・・・感覚らしい。
だけど、今、行くって❗️マジ⁉️
勧めておきながら、ヨメ、迷う。本当にいいのかなあ?
ヨメの心に、ケアマネジャーさんの言葉が重くのしかかる。
「利用していないと、いざという時、ショートステイも入所もできないですよ。じきに、おヨメさん、介護の人になって、家から出られなくなりますよ。」
ヨメ、あせった。で、勧めた。
自分のためじゃないか!
罪悪感〜。
どうしよう。
ばあちゃんがヨメに確認する。
「わしゃあ、行った方がええんよの?」
ばあちゃん、ごめん。ヨメは分からないよ。この先、どうなっていくのか。どうすれば、みんながHappyでいられるのか。
どうしたらいいのかなあ・・・?
どうもしなくていいかしら?
考えるの疲れちゃった・・・。
Tomorrow is another day.
ばあちゃん、決断したのに・・・。
でも、もう忘れてるかも。
はあ・・・。
問題の先送り・・・。