エジプトにいる友人から久々のメール。
「カイロの冬は、寒いです。気温以上に、寒く感じます。というのも、どこにも暖房設備がありません。ですから、暖まってホッとすることがなく、いつも足元から冷えてきます。
先週、夜行列車にゆられて10時間かけて南に下り、ルクソールに行ってきました。マラソン大会に出るためですが、遺跡の観光もしてきました。遺跡の観光は、壮大なものが多いのですが、石ばかりで飽きてしまいました。」
彼はどんな景色を見ているのであろうか?
壮大な遺跡も「石ばかりで飽きてしまう。」とはいかにも彼らしい。
飽きない景色ってあるのかしら?
ヨメ、同居のために引っ越して27年。実家で過ごした年月を超えている。
今、ここから見える景色が好きだ。
海外で活躍している友人たちに思いを馳せながら、束の間の妄想に浸ってみる。
見たことのない景色は山ほどあるな。
出逢っていない人も山ほどいるな。
こんなちっちゃな田舎だけど、目の前は大きく広がっているような気がするヨメである。