3.11 東日本大震災
9年前のことである。
1人の教員が職員室に飛び込んできた。
「大変なことが起きとる。みんな校長室に来て‼️」
あの頃、テレビは校長室にしかなかった。
地震情報、押し寄せる波。
時間が経つにつれ、被害の状況が明かにされていった。
初め、「〜人の方が津波の被害に・・・」と言っていたニュースが、途中から「〜人」が「〜体」に変わっていった。「約200体の遺体が・・・。」その数は増えていった。
津波から逃げようとする人々が映し出された。「早く!早く!逃げて!」
9年が経った。
岩手、宮城、福島の東北3県を中心に襲った津波や東京電力福島第1原発事故で、今も全国で4万7737人が避難生活を余儀なくされているという。
福島の友人を思う。ヨメの尊敬する教員の1人である。彼女は当時の思いを抱えたまま、しっかりとその地に足を踏ん張って頑張っている。子ども達の心にタネをまき、水をやり、育てている。時折、呪文をかける・・・(笑)。
明日のことはは分からないこの世に、今生きている奇跡。その奇跡を大切にしよう。
実はこの日はヨメの結婚記念日でもある。
震災があって、単純には、はしゃげなくなった。感謝と祈りでこの1日を過ごそう。
ばあちゃんは、朝からヨメ達の結婚記念日に赤飯を炊くのだと言って張り切っている。震災のことは分からなくなっている。ばあちゃんの存在もまた、奇跡である。