ヨメろぐ

嫁を通して見た小宇宙!同居人の介護のため、31年間続けた仕事を辞めてヨメはじめました。ちょっと笑える日々のことをイラスト付きで更新中✍

コロナも多様性の一つ 養老孟司氏

 今朝の読売新聞に養老孟司さんへのインタビュー記事が掲載されていた。

深く感銘を受けた。

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2020年3月28日(土曜日) 讀賣新聞より

「みんな、自分という人間のことがお留守になっている。その人間には、同じウイルスに感染しても体質や遺伝的に亡くなる人もいれば、元気な人もいる。それが生物多様性です。」

「そもそも生物が色々あることを、多様性の一言ですますのがおかしいし、人間には都合のよくない新型コロナも多様性の一つ。登場してしまったからには、共存するしかない。だって自分の一部ですから。」

 自分の一部❓

「例えば、田んぼだって自分ですよ。なぜなら、そこで稲が育ち、米になり、それを食べて自分の体になるんだから。そうすると田んぼは将来の自分でしょ。

 物質は循環しています。ですから、ウイルスだって、存在してしまったからには、もはや人ごとではない。」

 どうしたらよいか❓

「敵だから潰せという話になると、外出できず、人とも会えず、経済は止まる。しかも、いくら人工的に安全な環境をつくっても、自然は多様で絶えず変化するから、頭で考えたシステムでなんとかなると思わないほうがいい。」

「世の中も自然も、思うにまかせぬものですから、起こったことはしょうがない。その結果をいかに利用し、生き方を見直すかで先行きは違ってくる。日本の敗戦経験と同じだよ。

 稲を丁寧に育てれば秋には収穫があるでしょう。それと同じで、まずは身の回りにある自然を手入れして、住みやすい社会をつくることから始めたらどうでしょう。」

 

 どうであろうか?

 ワクチンができるまでいかに感染を遅らせるかが目下の課題ではあるが、私たちも生き方を見直す時なのかもしれない。