「ご飯だよ〜。」
ヨメが声をかけるも、じいちゃんは来ない。
「ご飯、食・べ・る・よー!」
「あと、5分じゃ。」
5分と言っても時代劇の展開音楽から言ったら、あと15分はかかりそう。
録画なんだから後で見ればいいじゃん、とはヨメの勝手な思い。
以前ならば、じいちゃんを待っての食事になるが今は違う。
だって、言っている側でばあちゃん、もう食べてるもーん。🤣
ヨメもちゃっちゃと食べる。
今日は洗い物も少ないし、後は、ばあちゃんに任せるか。ばあちゃんが洗うと洗えていなかったりもするが、頼ると嬉しそうなので頼ることにする。💕
「じゃあ、先にお風呂に入ってもいい?」
我が家では1番湯はじいちゃん、という鉄則があった。次がばあちゃん。ヨメは最後である。子どもたちがいる頃は、最後の湯になると夏などは何やら臭う。湯に浮かんでいる数々の物質は何だー?見ると湯船に浸かろうとは思わない・・・。順番は変わることはなかった。
今は・・・違ーう!👍
じいちゃん、ばあちゃんにとって、そんな順番はどうでもよくなったのか、はたまた、当時からどうでもよかったことなのか分からないが、「先に入りんさい。ゆっくりね。」とのお言葉。
ヨメ、お風呂の中で、自由を感じる。
きれいなお湯♨️、最高さ❣️
風呂から上がると、食器が片付いてる。
ばあちゃん、ありがと〜!
じいちゃんのわがままのお陰で、ヨメ、自由〜。
人を尊重するから自分も尊重されるのか、自分を尊重するから人を尊重できるのか、「卵が先か、ニワトリが先か」論の如く、よく分からないが、きっとどっちでもいい。
チューリップ(バンド)の「虹とスニーカーの頃」の歌詞を、ふと、口ずさむ。
♫ わがままは男の罪
それを許さないのは女の罪 ♫
はて、今のヨメの心境は・・・、
♫ わがままは男の自由
それを許してしまえば女も自由 ♫