ヨメろぐ

嫁を通して見た小宇宙!同居人の介護のため、31年間続けた仕事を辞めてヨメはじめました。ちょっと笑える日々のことをイラスト付きで更新中✍

母のおしゃべり

 施設にいる母に電話をする。インフルエンザとコロナの影響で、母は、ほぼ半年、一歩も外に出ていない。会うこともできない。最近は、携帯電話を持っているがかけ方が分からなくなったと言う。御歳88さい。

 

 この頃、母は一方的にしゃべる。

ヨメなりに分析してみると、

「耳が聞こえていないのでは?」疑惑〜。

母に言うと「まだまだ聞こえる!電話のせいだ!」と言って怒るので、追及はしないことにしている。

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 相手の質問や言ってることがよく聞こえないが、母はそれを「良し」としない。そこで、聞こえていないことがバレないように、一方的にしゃべり続けている・・・のではないか?

 

 見栄はらずに、聞こえないなら聞こえないって言えばいいのに。

受け入れれば楽になるのに、と思ってしまう・・・。

 

 ハッ‼️

 

 そういえば、ヨメの母は、老眼鏡も使用していない。施設に入るまで絵を描き、小説(宮尾登美子ファンであった。)を眼鏡無しで読んでいた。見えづらくても我慢して見ていたら、また見える時期がくる、と言う自論の持ち主、ツワモノであった〜。

 

 また聞こえる時期がくる、と思ってる?

 

 母の真意は分からないが、何やらヨメにはない強さを感じるのである。

戦争、オイルショック、高度成長期・・・時代を駆け抜けた人である。「なんとかする。」と言ったらなんとかする人であった。

「昔のことは忘れたわ。」って呟く母。背も縮みちっちゃくなった。

 が、強い・・・。その強さの遺伝子はヨメにも流れているのかなあ。

 

 

    毎日、10分間の電話タイム。

  ねえ、母さん。もうしばらくおしゃべりを

  楽しみましょうか。