我が家の台所の窓からは、仕事から帰ってくるツレの車が見える。
最近、日が暮れるのが早くなり外は真っ暗。
ばあちゃんは眼を凝らす。
「あっ!帰ってきよる。わしゃあ、すぐに分かる。」
え〜、まだでしょ。
「あれはちょっとライトと車体の形がツレの車と違うんじゃない?」
と、 ヨメが言うも、ばあちゃんは譲らない。
見える位置からヨメの家まで車で5分。
6分、10分、15分経ってもツレは姿を現さない。
ほーら、違ったでしょ。
ヨメは心の中でほくそ笑む。
うふふふふ・・・勝った。♫
「今度こそツレの車だわ。」と言うヨメの言葉にばあちゃんは、
「ほーかの。違うの〜、ワシには分かる。」
さっき、間違えたのに、この強気発言は何処から来るのか?
まあ、言うならば息子への愛情か。
そういえば、同居当初、ばあちゃんは息子を取り戻すべく頑張っていたなあ。
・ツレがお風呂に入ると下着を出す。
・朝、ツレのためにコーヒーを入れる。
・ツレとヨメの間に座ろうとする。🤣
ツレはいつもスル〜。
同居が続けられる秘訣を心得ている。
ツレはいつもヨメの味方でいてくれ・・・ん?
いや、時々、いや、よくバトルになったな。😅
ヨメが言って5分でツレの声。
「ただいま〜。」
ほらね。帰ってきた。
ここんとこ、ヨメの全勝である。💕
ばあちゃん、そろそろツレを手放して下さいな。
ばあちゃんにはじいちゃんがいるでしょ〜。
おっと、 ヨメも気をつけなくっちゃ。
息子とお嫁さんが仲良く暮らしているならそれでいいのだ。