ヨメはついに言ってしまった。
「ばあちゃん、もういい加減にして。いっつもいっつも、ため息ばっか、しんどいとか、人の悪口とか、不平不満ばっか。もう聞きたくない。ヨメもストレスで膀胱炎なんよ。周りにいる者もしんどいんよ。できないことが増えて嫌なのは分かるけど、もう少し機嫌よくしてよ。」
・・・。
言い過ぎたか?
「ほーじゃの〜。わしゃあ、いけんかったの。変わらんといけんの〜。」
ひょえ〜、まさかの、ばあちゃんの「変わります宣言」。
なんと‼️
その日、ばあちゃんは頑張った。いつも下がっている口角も下がっていない。なぜか、すり足までも改善している。激変!である。
今朝は、「寝ていたらウンチがもれた。」と言ってパンツを自分で洗っていた。パンツ1枚が脱水機にかけられること7分。7分の脱水にはビックリするが、それぐらいはいい。
尿漏れパットや紙パンツを使ってみると言う。便器や廊下にウンチが落ちていることがあるので、再三、使うように言ってきたが断固拒否してきたばあちゃんである。やけに素直で前向きである。
ばあちゃんと二人で押し入れからパットや紙パンツを取り出す。蓋付きのゴミ箱を用意する。
ああ、頑張ろうとしているんだな。妙な感情がヨメの心にわき上がる。
愛なのか⁉️(笑)
ヨメにとっては激動の3日間であった。さあ、スーツケースにパッキングした荷物をタンスに戻そうか。家出は延期といたしましょう。(笑)