ねちょ、踏んだな・・・。😅
ばあちゃんは、この頃、仏壇に供えた仏飯を手づかみで食べながら台所に戻ってくる。その途中でご飯粒を廊下にこぼす。ヨメがそれを拾う。本人、こぼすつもりはないのだが、こぼれる。そして、そのことに気づかない。
ばあちゃん、御歳86才。要介護1。気をつける、とか、進歩する、とか・・・無理。期待すると腹が立つ。腹が立って叱ると、ばあちゃん、ドッヨーンと暗くなる。
故に、ヨメ、期待するのをやめた。期待せず、毎日、心穏やかに過ごしてくれればヨシとする。
色々なことが、少しずつ、確実にできなくなっていく。年には抗えない。いずれヨメもその道を行くのだろうか。その人なりの人生を全うしてくれることを願う。
あら？足の裏がネトネトするわ。何かしらん？
前方にばあちゃん。義姉が送ってくれたセミノールオレンジを片手に歩いている。
果汁が多いので包丁で切って食べるのがよいのだが、ばあちゃん、親指をズボッと突っ込んでいる・・・。ポタポタたれる果汁。
ああああ〜。
「ばあちゃん、廊下に汁がたれてるよ〜。」
「何か言うたか？」と言いながら引き返してくる。しまった‼️と思ったが後の祭りである。たれる果汁は倍となる。
ばあちゃん、さすがに気づき、足で拭く。
やめて〜。
・・・。
こうしてヨメん家の廊下はいつも掃除されるのでピカピカなのである。まあ、いっか。
期待しない・・・。
心穏やかに楽しんでもらいましょう。
