「最期にもう一度巻き寿司が食べたいわね~。」
母はこの言葉を最後に目を開けなくなった。もちろんしゃべらない。
先日、病院から施設に移った。かれこれ3週間、口から食べていないので、それはそれは痩せている。穏やかな寝息と、時折うなづいているような仕草。聞こえているのか?
施設では火、木、土曜日の14:00〜面会が許可された。
巻き寿司・・・か。
無理だ。
友人の母が「匂いだけでも嗅がせてあげたら?食べた気になれるかもよ。」
‼️
そうかもしれん!食べられないのに酷かなとか、色んな葛藤が生まれたが、好きな食べ物の匂いを嗅ぐと幸せな気分になるではないか。ヨメは・・・なる。(≧∇≦)
レッツ トライ(^^♪
今日の計画を立てなくっちゃ。
12:30 自宅を出発
↓ 🚗
13:30 母の好きだった巻き寿司を買う
↓ 🚗
14:00 施設着 面会10分
↓ 🚗
15:30 自宅着 デイサービスから帰ってくるばあちゃんを迎える。うん!よし、いける!!
巻き寿司は母に届いたか??
少しにおいを嗅ぐ仕草をしたような・・・気がする。介護士さんたちも「何かクンクンしてない?」確かに、なんか反応している。
・・・気がする。眉間にはしわを寄せているが。(;一_一)
ヨメの自己満足の世界かもしれないが「よし」としよう。次の面会では母が描いた油絵を持って行ってお話をしてみようか。
ヨメがインドネシアに単身赴任する時に母が持たせてくれた絵である。裏にはメッセージが。やはり母だな、と思うヨメである。感謝