ヨメろぐ

嫁を通して見た小宇宙!同居人の介護のため、31年間続けた仕事を辞めてヨメはじめました。ちょっと笑える日々のことをイラスト付きで更新中✍

じいちゃんis coming back⁉️

 

「墓参りに行こう!」ばあちゃんが言う。珍しくじいちゃんの夢を見たそうな。

そーだね。行こうかね、と車に乗り込む。朝から暑い。墓参りも暑い時期は大変である。

家に帰って携帯電話をカバンから取り出すと「本日のポートレート」の通知が届いた。時々届くようであるがいつもはスル〜。この度はなぜだか何となくポチッと押してしまった。

‼️

ひょええ〜。f:id:samantha1962:20240726171830j:image

じいちゃんの写真!思わず後ろを振り返る。

じいちゃん、お盆はまだですが、早目のお帰りだったのね〜。墓参りのお礼にきてくれたのかしらん?とっても不思議な出来事にばあちゃんと顔をむ合わせたヨメである。

ヨメの憂うつ

 

ウチのばあちゃん、要介護1。まだらボケでタチが悪い。時折、ボケてるふりしてる?って思う時がある。

 ヨメの願いは『ヨメが外出する時は、家でゆっくりしておいてほしい。』ということである。今までにヨメの留守中、ちょっと出かけて気分が悪くなる、1度は救急車で運ばれる、なんてことがあったからである。

 なのに・・・。

ヨメが出かけようとすると、自分も出かけようとする。なんで?f:id:samantha1962:20240715142928j:image

「今じゃないといけんの?ヨメが帰ってからにして〜」と言うと「分からん。でもわしゃあ、行ってくる。」などと聞き分けのないことを言う。はあ〜(;´д`)

・・・。

こりゃあ、手に負えんな。途中で倒れてもそれもまた人生、である。ついて歩くことはできないわ。でも・・・。

出かける時、ばあちゃんはリビングでテレビを見ていた。帰ってきた時も同じ場所にいた。

「わしゃあ、行かんかったんで。」とチラリとヨメを見る。何でかちょっと胸が痛む。

「あんた〜、今から〇〇へ連れていってくれえや。ゴミを燃やすのにマッチを買いたいんじゃ。」

‼️

だからー、ゴミは外で燃やしません!

マッチは危ないから使いません!

火事にでもなったら大変じゃん!

ヨメの憂うつはいっきに増す。マッチかあ〜。ƪ(˘⌣˘)ʃ

 

できていたことが少しずつできなくなっていく現実。そうなったら、やり方を変える、助けを求める、やらない、どの選択をするか。ヨメはね、自分のできる範囲でやり、できなくなったら諦めるつもりである。

親を介護し、義父母を介護し、自分の子にはこんな思いをさせたくないと思うはざまの世代であるヨメ。何だかなあ〜。

・・・。

やはり準備が必要である。できなくなったら、どうするか?次なる一手を考えておく・・・⁉️自分が自分であるうちは自分の面倒は自分でみたいと願うのである。

 

   

 

 

あなたは最近、泣いたことはありますか?

 

テレビから流れるニュースに思わず振り向いてしまった。(笑)「1日1回笑う条例案」可決〜!ほー!こんな時代になったのか⁉️笑うことはいいことだけども・・・。

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イムリーにも3日前、美容院で『家庭画報』5月号の五木寛之さんのエッセイ「こころのレシピ」を読んだところだ。「笑う」ことではなく「泣く」ことがテーマで、「泣くことはマイナスか」「泣く力の効用」について書いている。

以下抜粋〜

笑いの効用、というのは言うまでもありません。健康のためにも、対人関係においても、自然に湧きでる笑いは〈百薬の長〉です。

 しかし、涙を流して泣くことも、また、笑うこと同様にすさんだ心をうるおし、乾いた体をよみがえらせる力をそなえていることを忘れないようにしたい。

 泣くことも、また力なのです。人はちゃんと泣くことで逆境から起ち直るエネルギーをもらうこともできる。

 泣ける、ということは、まだ心と体が、乾ききっていないことの証拠です。

 笑うことの大事さをちゃんと踏まえた上で、それと同じくらいに泣くことを忘れないようにしましょう。涙といえば、旧世代の遺物のように思われがちですが、そうではありません。涙のない笑いなどで、福がやってくるわけはないでしょう

 あなたは最近、泣いたことがありますか?〜

はて、ヨメはいつ泣いたか?昨年10月母が亡くなり大泣きをした。1人、部屋にいる時、泣けて泣けて仕方がなかった。よくこんなにも泣けるものだと、泣きながら驚いたのであった。

悔し泣き

忍び泣き

すすり泣き

半泣き

むせび泣き

嬉し泣き

もらい泣き

とにかく生きるということは大変なのである。泣きながら、笑いながら参りましょうか。自分の心と向き合って、笑いたけりゃ笑い、泣きたけりゃ泣く、それでいいじゃない。

継続は力なり

 

昔は嫌いだった言葉『継続は力なり』。親や先生たちが子どもの目の前の絶望を少しでも薄めるために使う言葉だと思っていた。「今はできなくてもね、毎日コツコツと続ければ必ずできるようになるからね。大丈夫。」

あゝ、もう少しやり続ければすごいことになるのかもしれない、と目を輝かせたものである。

しかし、だ。すごいことにはならなかった。やがて自分はこんなものだと諦め、そこそこにそれなりの生活をするに至るわけである。

今なら分かる。続けるのが難しいのである。あと少し、というところでやめていたのだな、勿体無かったな、と思うのである。そもそも夢中になれるものがなかったなあ。普通の枠に入っていればそれでよかったのである。それ以上、それ以下ではなく『普通の枠』とは何であったか?

親や先生、近所の人からの評価、「いい子ですね。(ほどほどに)賢くて」であったか。

今、ヨメには好きなことがある。体操、英語、オカリナ、ゴルフ、けん玉にガイド。その世界に入り込む何とも不思議な感覚。人生半世紀をとっくに過ぎた今、誰からの評価も気にすることもなく続けている。『継続は力なり』はヨメにとって、真実の言葉となる。少しずつ上達してるじゃん。

「今さら英語を勉強して何か始めるの?」

いいえ、好きなだけです。

「何のためにオカリナを始めたの?」

うーむ、好きなんです。

「けん玉って・・・」

やってみたかっただけです。

ちょっと人生が軽やかになってきた🎵f:id:samantha1962:20240706151837j:image

今日、瀬戸内は暑い日となっております☀️

 

ジッとしとらんのお〜

 

薬局の待合室。幼な子らが周囲を和ませている。何とも愛らしい。2歳と3歳ぐらいであろうか。男性客が目を細め「かわいいの〜。ジッとしとらんの〜。親は大変じゃが、かわいいのお〜。」

ヨメ、思わず吹き出す🤣

ウチのばあちゃんもジッとしとらんわ〜。同じだわ〜。

‼️

あら?どこ行った?

「アンタとこのおばあさん、外に出たで。」

きっと通りに知り合いを見つけて出て行ったのであろう。後を追う。

あら、いない。近くを探していると、いたいた!知り合いの家に上がりこんでいた。ひと言いってよ〜。

「仏壇に備えてあってお菓子を全部もらったで〜。」とご満悦。

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右手に菓子、左手に大量の薬を持って,ばあちゃんは車に乗り込む。

ジッとしていないで可愛いのは幼子だけである、とヨメは思うのである。

 

ピンピンころり

 

地域の高齢者が集まるサロンでもヨメは体操を教えている。80代のおばあちゃんたち10名。

「長〜く息をはけると長生きできますよ〜。ゆっくり長〜く息をはいてみましょう。」

皆さん

吸って〜

はいて〜ふぅ〜

「のお、先生。わしゃあ、十分、長う生きとる。これ以上、長生きしたら子どもらに迷惑かけるけえの。どうしたもんかの〜。」

‼️

切実である・・・。😅

では、皆さん

吸って〜

止めて

・・・。

ブハー。ゲホゲホ〜。

「先生、死ぬかー思うた!」

🤣🤣🤣

「息を吸って、吐けなくなったらこの世とのお別れですが、皆さん、まだまだですね。悩んでいても仕方ないので、ピンピンころりを目指して体操しましょうかね。」f:id:samantha1962:20240630065209j:image

・・・。

しまった!やり過ぎたかしらん?

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一瞬おいての大爆笑。よかった・・・ホッ。

この後、ピンころ体操に盛り上がった80代の女子たちである。

いつ寿命が尽きるのか、どんな死に様なのか、誰にも分からないのである。ならば、寿命が尽きるまでジタバタ生きるしかないではないか。『老害』って言葉もあるが、「迷惑をかけたくない」と思っていてもかけざるをえない時もあるのである。その時はその時である。毎日ぐちぐち愚痴って生きるも一生、なるようにしかならん、と開き直って生きるも一生。未来のヨメは後者を選ぶと信じてるよ。🎵

 

学校からの帰り道

あれ?この道午後から『工事のため通行禁止🈲』だって。ってことは、小学生は下校する時に違う道を通らなければならない。チラッと1,2年生に目をやる。ヨメは登校見守り隊である。

「おばちゃん、ボク、道が分からん。皆んな仕事でおらん。」

あら、そうなのね。不安そう・・・。

「じゃあさ、おばちゃんが学校の門のとこで待ってるから一緒に帰ろうか。」

「うん!」と元気な返事とともに走って学校に向かう子どもら。

うふふ、何だか楽しい。

午後2時。

教室から1年生と2年生の男の子がヨメを見つけて飛び出してくる。「おかえり〜。」

「ねえ,ねえ、おばちゃん。道、本当に分かるの?おばちゃん、サングラスかけるとヤンキーみたいだから先生に見つからない方がいいよ。」

🤣🤣🤣

学校での出来事をアレコレとしゃべる子ら。冒険だと言ってはしゃいでいる。

近年、子どもたちは車での送り迎えに慣れているから道を探検する機会が少ない。不審者や交通事情などで仕方ないのかなあ。高学年になるとさすがに「僕たちは大丈夫です。」と頼もしい返事であったが。

少々遠回りになる道のりに、1年生が遅れ気味に。それを見た2年生が彼のランドセルをお腹に抱える。元気を取り戻した1年生と先輩顔の2年生とおばちゃん。f:id:samantha1962:20240626152439j:image

ヨメの子らも、こうやって誰かにお世話になっていたのだろうか。世の中、持ちつ持たれつであるな。

『その島のひとたちは、ひとの話をきかない』森川すいめい著 の中の一節を思い出す。

『困難と直面したときに孤立せずに、なんとか乗り越えるそのかたわらに仲間がいるならば。たとえ乗り越えられなかったとしても孤立しないでいられる。』

「おばちゃん、ありがとう」

小さな手を振って2人とも無事帰って行きました。🎵