あれ?この道午後から『工事のため通行禁止🈲』だって。ってことは、小学生は下校する時に違う道を通らなければならない。チラッと1,2年生に目をやる。ヨメは登校見守り隊である。
「おばちゃん、ボク、道が分からん。皆んな仕事でおらん。」
あら、そうなのね。不安そう・・・。
「じゃあさ、おばちゃんが学校の門のとこで待ってるから一緒に帰ろうか。」
「うん!」と元気な返事とともに走って学校に向かう子どもら。
うふふ、何だか楽しい。
午後2時。
教室から1年生と2年生の男の子がヨメを見つけて飛び出してくる。「おかえり〜。」
「ねえ,ねえ、おばちゃん。道、本当に分かるの?おばちゃん、サングラスかけるとヤンキーみたいだから先生に見つからない方がいいよ。」
🤣🤣🤣
学校での出来事をアレコレとしゃべる子ら。冒険だと言ってはしゃいでいる。
近年、子どもたちは車での送り迎えに慣れているから道を探検する機会が少ない。不審者や交通事情などで仕方ないのかなあ。高学年になるとさすがに「僕たちは大丈夫です。」と頼もしい返事であったが。
少々遠回りになる道のりに、1年生が遅れ気味に。それを見た2年生が彼のランドセルをお腹に抱える。元気を取り戻した1年生と先輩顔の2年生とおばちゃん。
ヨメの子らも、こうやって誰かにお世話になっていたのだろうか。世の中、持ちつ持たれつであるな。
『その島のひとたちは、ひとの話をきかない』森川すいめい著 の中の一節を思い出す。
『困難と直面したときに孤立せずに、なんとか乗り越えるそのかたわらに仲間がいるならば。たとえ乗り越えられなかったとしても孤立しないでいられる。』
「おばちゃん、ありがとう」
小さな手を振って2人とも無事帰って行きました。🎵