ヨメろぐ

嫁を通して見た小宇宙!同居人の介護のため、31年間続けた仕事を辞めてヨメはじめました。ちょっと笑える日々のことをイラスト付きで更新中✍

子どもの日です、お母さん

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「今日も元気だった?」

 

 ヨメの母は施設に入っている。

コロナさんの影響で施設には出入りできず、母とは数ヶ月会えていない。

 

 今日は「子どもの日」。

なんだか、母さんに「ありがとう」って伝えたくなった。ヨメはなかなか「味のある人生」を送っている。産んでくれてありがとうって。

 

 「母さん、ありがとね。産んでもらって結構楽しい人生を経験してるわ。」

「・・・。」

ん?

聞こえていないのか?

もう一度言う。

母が応える。

「あのね、今日のお昼ご飯はカステラが付いてたの。」

・・・。

やっぱ、聞こえないのか?

ボケたのか?

まあ、いっか。

 

 話の途中で突如母が言う。

「あなたは近所の助産院で産まれたのよ。」

当時は家の跡取りに「長男」の誕生が望まれていた時代。2番目も女の子で父も母もガッカリしなかったのだろうか?

母が言う。

「そんなこと思ったこともないわ。父さんからも男を産めとか言われたこともない。」

そうか。

よかったな。♫

天国の父さん、ありがとう。

 

   その後、昔話に花を咲かせようとしてみたが会話はかみ合わない。

助産院って、あの酒屋の前だよね。」

「今日は足をマッサージしてもらったの。」

・・・。

まあ、いっか。

 

 母の日を待たずに伝えたくなった「ありがとう」。

 

     母さん、本当にありがとう。

   コロナが収束したらお出かけしようね。

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   ヨメはこの町で元気に暮らしています。