ヨメろぐ

嫁を通して見た小宇宙!同居人の介護のため、31年間続けた仕事を辞めてヨメはじめました。ちょっと笑える日々のことをイラスト付きで更新中✍

心の回復期

 

あゝ、疲れたなあ。ヨメの時間が止まっている。周りと進み方がズレてる感じ。動きそうで、動かしたくないというか、動けない、というか・・・。

ドッヨーン・・・。

母が立って元気よく歩いていた・・・夢。車椅子じゃなかったな。

今日はツレも忌引き休暇。仕事を休めて楽しそう。

ならば、今日の夕食お任せしてみようか。

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「ムリ!」との即答にヨメ、うつ向いてみる。(笑)

「いいよ。何食べたい?」

きた〜!この質問。

「なんでもいいよ。」と言ってやった。さて、今宵の夕食は何かしら?頑張れ、ツレ!私はもう一晩、母の思い出にひたります。

 

チン‼️

「ご飯だよ〜。」

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「レンチン」でもツレのは格別においしいや。

ありがとうね。♫

3時33分

 

金曜日の午後から町内広報のミーティング。なんだか頭がクラクラする。疲れているのかな?

帰途、ふと車の時計を見ると「3:33」。

❗️

このゾロ目・・・、母が亡くなったか?

携帯には着信はない。無事か・・・。

3時33分、もう一度つぶやいてみる。

 

今日、お葬式の朝。姉から電話。

こんな喪失感に襲われるとは思わなかった、と。まだパジャマのままだと言う。ヨメも同じである。パジャマのまま家の中をウロウロしている。「ねえ、死亡時刻は何時?」

姉が応える。

3時33分。

やはりそうであったか。偶然か?いやいや、母が知らせに来たのだな、と思うヨメである。

不思議だなぁ。

母、大往生

 

母が逝った。覚悟はしていたが泣けて、泣けて仕方がない。

こんなに思い出すんだな。いろいろなことを。

1日前に会った時は、もう目は開かず、「みんないるから大丈夫だよ。」と言うと小さくコクンと頷いた・・・気がした。あれが母を見た最期となった。

今日お葬式。

娘の出産祝いに東京へ行く予定をキャンセルしていてよかった。虫の知らせ?

1つの時代が終わった・・・と思う。

母、91歳、大往生。

よく頑張った。戦時戦後を力強く生き抜いた母の姿を何度も何度も思い出す。

彼方でゆるりと休んでください。

ありがとうございました。

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広島の天気は今日は晴れ 

 

順番どおりに

 

「おぎゃあ~!おぎゃあ~!」

なんとも元気な泣き声である。顔を真っ赤にして泣くひ孫の動画を母は微笑みながら見ている。

「どっちなの?」

「女の子」

「そう」

母が「もって2,3日」とお医者さんから言われた前日に生まれた子である。5月、母がこの子の誕生まで「あと少し、頑張るわね。」って言ったのを思い出す。覚えているだろうか。「会えてよかった。」としみじみ思うヨメである。

「私のひ孫・・・順番だから仕方ないわね。」

産まれてくる子と、最期を迎える母。母の覚悟を垣間見る。人はみな、等しくこの道をたどるのである。

ツレがつぶやく。「順番ならいいじゃないか。」

そうだね。「順番がいい」とヨメも思う。この世の中、順番どおりにならないときもある。「人はこの世に降り立つときに自分の寿命を決めてきている」とも言われるが、大切な人を失うとき、それは何の慰めにもならない。

見えない順番を待っていても仕方はあるまい。「今を精一杯、生きてやるぞ~」っと心の中で叫んでみる。

「何言ってんの?」と、ツレ。

おっと、心の声がもれてたか。

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好きだったわよ

 

ヨメの実母91才。老人介護施設で暮らしている。5月に体調を崩して以来、点滴で命をつないでいるが、いよいよその針も入りにくくなり、腕に点滴ルートを埋め込むことにした。

「ありゃ~、これでは手術はできないな。血液検査からするとかなり状態が悪い。もってここ数日、2,3日でしょう。」

えっ? 医者の言葉に、気持ちがついていかず、「そうですか。」というのが精一杯であった。姉と施設と、かかりつけ医にそのことを伝え、母と面会してトボトボ帰る。

2日おいての面会日。これで最期かも・・・。目を開けているであろうか?

「待ってたよ。遠いのによく来てくれたわね。」

えええええっ・・・。

大きな声でよくしゃべる。「今日は大きな声がでて、ビックリするわ。」と母。コーヒー50㏄飲んだだけとは思えないほどの晴れやかな声。

ヨメ、昔の写真を取り出し、母に見せる。父の写真を見せた時、

「好きだったわ。」と母。

「駅長でね、国鉄だから2割引きで電車に乗れたのよ。」

よくケンカしていたようにも思うけど、好きだったんだ~。人には分からない、それぞれの歴史。60才で逝った父である。

いつ逝ってもおかしくはない、と言われている母。その母の言葉がなんだか、ヨメの心を、行く道を照らしてくれる。

ねえ、父さん。母さん、父さんのこと好きだったんだって。

そっちに行ったらよろしく頼むよ。

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世間の目

 

今年あなたは一つ歳をとる

その度に、

「歳相応」にとか「いい歳をして」とか

そんなつまらない言葉があなたを縛ろうとする

あなたは耳を貸す必要なんてない

世間のみる目なんて

いつだって後から変わる

着たことのない服に袖を通して

見たことのない自分に

心躍らせる

他の誰でもない

「私」を楽しむ

年齢を「脱ぐ」

冒険を「着る」

「わたし」は、私

ー「世間の目」樹木希林

 

なんだろう・・・偶然目にしたこの言葉。

樹木希林さん、亡くなってなお、人の心を揺さぶってくる。勇気づける。きっと彼女はそんなこと、気にもかけていないのだろうけど。

 

今宵は満月🌕 先人たちは何を思って見上げたのだろうか。

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月々に月見る月は多けれど

月見る月は

この月の月

 

 

 

家出から1か月

 

家出から家に戻って1カ月。何か変わった?

いいえ。

生活にさして変化はなく、いつも通りの時間の流れの中を泳いでいく。(笑) だけど、今のところ溺れていない。自分の負の思考の中で溺れていない。

溺れそうになった時、逃げ出した自分を初めてほめてやった。(笑) そして支えてくれた人たちに感謝。

相手が何を求めているのかを見極めるのは難しい。ただただ話を聴いてほしいのか?背中を押して欲しいのか?具体的なアドバイスが欲しいのか?

1人で抱えきれなかったものを誰かが受け止めてくれた、気持ちに寄り添ってくれた、親身になってもらった、一緒に悩んでくれたという体験の記憶がこれからを生きることを支えてくれる。

ありがとうございました。♫

ヨメは元気にやっとります。

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蒲刈 松濤園