「ねえ、母さん。人と比べる限り幸せにはなれないと思うんだよ。」
3才の娘を連れて帰省した息子が言う。何かあったのか?サラリーマンの競争社会にどっぷりと浸かっていた彼である。疲れるであろうな、とヨメは常々、思っていた。成長したな。
「そうかもね。」
家を建て、家族を養いながらローン返済をする彼の肩に、いかほどの重圧がかかっているのか。真面目にやったからと言って会社に評価されるとは限らない。この世は誠に理不尽なことも多いのである。
大変だな。
心配することはない。何とかなる。と,言ってやりたかったが、何となく言えなかったヨメである。せめて好きなものを食べて帰っておくれ。仕事と子育てで疲れた心と体にひと時の休息を。やはり親バカであるな。ヨメは強い獅子にはなれはしない。帰っていく彼を抱きしめる代わりに孫をギュッと抱きしめる。「頼むよ。」
あはは、この小さな子に頼んじゃった。
今朝、目を覚ますと電車が家の前で停車していた。昨夜の豪雨の影響で、安全確認中なのであろう。
8月18日8時現在
各地で豪雨災害、自然災害が起きている。その被害を目の当たりにして、不条理な現実に呆然とする。コツコツと築き上げたものを一瞬にして奪われる。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
もしも自分のことが嫌になったら
そんなことはない。生きているだけで、今、ここにいるだけで、あなたは価値があるんだ。
もしも誰かがあなたのことをバカにしたなら
そんなことはない。「一体、お前に私の何が分かる!」って言ってやれ。
もしも命と同じくらい大切なものを失ってしまったのなら
・・・。それでも生きてほしい。
どうぞ自分の幸せをつかんでほしい。
この混沌とした時代の中でも。
🍀ドイツ🇩🇪の哲学者ショーペンハウアーの言葉
『我々は、他の人たちと同じようになろうとして、自分自身の4分の3を喪失してしまう。
We forfeit three-fourths of ourselves in order to be like other people.』