プルルルル〜プルルルル 📞
「はい。どちら様ですか?」
「・・・、わしゃあー、誰かいの?」
「💡‼️ ばあちゃんじゃろ!」
「そうじゃった!わしは、今、あーちゃん家におるけえの。」
いつの間に出かけたんだろう?
「分かった。気をつ・・・」
「ツー・ツー・ツー」
ばあちゃん、途中で電話を切る。
*ちなみに、ヨメん家周辺では、「わたし」を「わし」と言ったりします。*
ばあちゃんは、脳梗塞の後遺症でうまく言葉が出てこない。先日は、ヨメを呼ぶ時に「おじさん、おじさん」って!
せめて「おばさん」にしてくれないかな。
ばあちゃん、黙って出かけて、みんなで探すことがある。行き先を言って出かけるよう頼んだところ、今日の電話だ📞!
ばあちゃん、約束を守ろうとしてくれたようだ。頑張ってる❣️そんなばあちゃん、まだまだ負けん気は衰えていない。
ヨメが庭の草を抜いていると、ばあちゃん、出てきてカマを持ち、「ワシも草、抜きよったんで!」
えー、お昼寝してたじゃん。
夕方、庭で水をまいてると、「さっき、ワシが、水まいたで。」
えー、土、カピカピじゃん。
ばあちゃん、何かとヨメには負けたくない。
「もういい加減、競争しないでほしいわ。」とヨメの心はイライラモード。
隣でツレが一言。
「キミが、ばあちゃんの言動が気にならなくなった時に、その競争、終わるよ。」
そうだねー。
簡単に言うよねー。