まーちゃんはヨメの姑である。あーちゃんは、まーちゃんの姉である。あーちゃんは脚が悪く、杖をついて歩いている。
この二人とお買い物。
二人ともちっちゃいので、すぐ見失う・・・。
あー、いた!いた!
陶器市場の前・・・。
あーちゃん、一輪ざしを手に取り
「これ欲しいの〜。」
そーいえば、あーちゃん家の玄関にはいつも花が活けられている。好きなんだな。
しびれを切らして、まーちゃんが言う。
「あーちゃん、そがーなもん、買うなや。買っても、また、息子に捨てられるで!」
あーちゃん、
「ほーよの。この年で、物を増やしたらいけんの〜。迷惑かけるよの〜。」
でも、一輪ざしを手離せない・・・。
確かに、物は極力、増やさない方がいいよね〜。亡くなった後の整理が大変ってよく聞く。だけど、欲しいものを全部、ガマンするのってどうなんだろう?生活にハリがなくなるんじゃないのか?と、ヨメ、考えてると、
ウチのまーちゃん、スパッと言った❗️
「そんなの買いよったら、次はあーちゃんも一緒に捨てられるで!」
あーちゃん、「・・・。」
一輪ざしを元に戻した。
ヨメ、聞こえないふり、知らんぷり。
あのね〜、ばあちゃん、よく言うよね〜❗️
ばあちゃんも、捨てられないように気をつけて❗️
うふふふ・・・。
しかし、「一緒に捨てられる」って発想はどこから出てくるんだろう?年寄りは大人しくしとかなければっていう遠慮かなあ?老いも若きも、一度きりの自分の人生!図々しく、楽しんだもの勝ちですよねえ〜。お互い、腹たつことはありますが・・・^o^