友人の母上とティータイム。「あのね、・・・。」
はにかみながら彼女が話す。彼女には3才になるひ孫がいる。そのひ孫とオンラインおしゃべりをしたそうな。ひ孫の母親、いわゆる彼女の孫にあたる母親が「ほら、あーちゃんだよ。」と子に紹介した。『あーちゃん』とは家族の中での彼女の呼び名である。
ひ孫は「あーちゃん・・・。」と言って首をかしげ「ばあちゃんだよね。」。
ウケる~。🤣
『あーちゃん』、『ばあちゃん』、似てるじゃないか!混乱したか?
彼女の話は続く。「私も80を超えてるんだから、おばあちゃんよね。見た感じ、やっぱり、おばあちゃんって思ったのよね。だから、無理して『あーちゃん』って呼ばせなくてもいいって言ったのだけど、みんなが『あーちゃん』って呼ばせるって言うのよ。最近はひ孫も慣れてきて『あーちゃん』になったけど、いいのかしら。」
いいよ~!
絶対いい!
ヨメは常々思っていた。今の時代はどうかは知らないが、ヨメの時代、
独身時代は、〇〇ちゃん。
結婚してからは、△△の奥さん。
子どもを産んでからは、◇◇のママ。
同居してからは、△△家のお嫁さん。
名前を呼ばれることが少なくなった・・・。
そういえば、ヨメもお姑さんのこと「ばあちゃん」って呼んでいる。「マーちゃん」が彼女のニックネームであるが。「マーちゃん」って呼んでみようかな。元気なころのマーちゃんが蘇るかもしれないな。自分が誰なのか思い出すかもしれないな。
ジブリ映画『千と千尋の神隠し』でもあったじゃないか。千が自分の名前を取り戻し、自分に戻るお話だった。名前って大切かもね。