我が家のばあちゃん、要介護1。ヨメが体操の研修で泊をともなう時にはショートステイに行ってもらっているが、ショートステイが大っ嫌いでいつも愚痴る。
「周りは皆んなボケ老人ばっかりじゃあ。」
同じ話を繰り返す人、下を向いて寝てばかりの人、テレビをボーっと眺めている人・・・だそうだ。
「ばあちゃんは何しよるん?」
「ワシは・・・な〜んもせん。(何もしない)。」
そう言えば、園からのお便りに『体操参加せず』と書いてあったな。面白くないのだろうな。胸が痛むな。ばあちゃんがあんまりブツブツ言うもんだから、ツレが一喝。「お母ちゃんもボケとるんじゃけえ、同じよね。」
・・・。
それ、子どもにしか言えない言葉だわ。😅
ばあちゃん、「ほうか、ワシもボケとるんかの・・・。」
他の人を見ていると、ばあちゃんはまだ元気な気もする。が、ご飯を10分もチンしたり、開けた冷蔵庫は開いたまま、窓は網戸でエアコンガンガン。なぜかコロコロウンチを落としながら歩く。なんで落ちるんかな?
でも洗濯物はたたんでくれる。お米だってといでくれる。水の量は確認が必要だが。できる仕事は少々変でも、ギョエって思うこともあるが奪わないようにしている。
人恋しく、この猛暑の中、道で人に会うことを期待してフラフラと出て行くばあちゃんの後ろ姿を見送りながら、無事に帰ることを祈っているヨメである。なにせ思った通りにしないと気がすまない。止まらない・・・。
できなくなっていく自分を受け入れるのは難しいんだな。体力も気力も落ちていく。おまけに脳のメモリも落ちていく。
もう、できんならできん!で開き直って生きていいじゃん。せめて自分の機嫌は自分でとってくれ!
世の中には元気な老人もいるが、何が違うのか?
孤独に耐える力がいるのかな。
覚悟して生きねば、と思うのである。