ヨメの体操研修会参加のため、3泊4日でばあちゃんはショートステイ。今回利用する施設は内装がルネッサンス調で部屋も広い。謎の「BAR」と看板がついている部屋もある。
ばあちゃんの気に入る施設探しも大変である。
研修が終わり、迎えに行くと、ばあちゃんは満面の笑顔でヨメに手を振るのである。よかった、ご機嫌に過ごせたか。
ばあちゃんと楽しそうにおしゃべりしていた女性が声をかけてくれた。
「またね。」
お友だちできたのね、と思っていると
「はい。ありがとう。もう来ませんから。」
えええええー、なんて事言うんだ!全く理解できん!と思いながら、ばあちゃんの荷物を持ち一緒に団らん室を出る。
出たところで、ポツンとおばあちゃんが1人座っている。ヨメを見ると
「今から帰るんか?なら、ワシも家に連れて帰ってくれや。」
へ?
職員がそのおばあちゃんに声をかける。
「今、来たばっかりだよ。2つ寝たら帰ろうね。」
「ワシは家がええんじゃ。」というおばあちゃんに、ばあちゃんがビシッと言い放つ。
「アンタあ、辛抱せんといけんので。家族も大変なんじゃけえの。」
🤣🤣🤣
ばあちゃん、分かっとるんか〜。
しかしながら、しみじみと思うのである。やはり家がいいよね。ヨメだって、介護施設に入らず,できるだけ家にいたい。自由に住み慣れた家にいたい、と思うのである。医療が発達し、ちょいと寿命が伸びた分、人は孤独に耐える時間が長くなったのかもしれない。不謹慎だが、自分のことが分からなくなる方が幸せかも、と思うことがある。
時代の流れが早過ぎる・・・。ついていけないな、と感じるのはヨメだけかしらん。