「ワシゃーあ、決めた!ワシはアンタに看てもらう!家で死ぬ。」
1ヶ月ばかり、他県の娘宅に滞在していたばあちゃんが帰宅後の昼食時に、何の脈絡もなく突然言い放つ。
・・・。
とっさに返す言葉が見つからず、ヨメはスルーを決め込んだ。
ばあちゃん、ヨメをのぞき込み「ジイさんも家で死んだじゃろうが。ワシもそうする。」
まあ、どこで死んでも何かのご縁。家なら家でもかまいませぬが、「アンタに看てもらう」ってのはどうなんかい⁉️
もっと言い方はないんかーい。
乗りかかった船である。看る気ではいるが、こう断言されると反発したくなる。「ねえ、ばあちゃん。ヨメに看てもらう覚悟はあるの?甘やかさんよ〜。ヨメは厳しいよ〜。娘の方がいいと思うよ〜。」
ばあちゃん、一瞬言葉を飲み込むも、ヨメの顔を見て一言。
「わしゃあ、がんばる。」
頑張るんかーい。🤣🤣🤣
何とも愛おしいばあちゃんである。でもね、自力でお風呂やトイレに行けなくなったら正直言って、第三者の力をお借りしようと思う。いわゆる介護施設入所である。何を非情な・・・って思われるかもしれないけれど。ヨメは「嫁という宿命を背負いすぎること」はやめたんだ。寿命なんてどっちが先かなんて分からない。ばあちゃんを恨めしく思わない人生を歩くとヨメも決めたのです。自分の人生の主導権は自分で握ると決めたのです。