ヨメろぐ

嫁を通して見た小宇宙!同居人の介護のため、31年間続けた仕事を辞めてヨメはじめました。ちょっと笑える日々のことをイラスト付きで更新中✍

じいちゃんの旅立ち

 

 1月21日木曜日11時15分 じいちゃんは光となり、この世から旅立った。

 

 急であった。

こんなにあっさりと・・・。

いや、昨年の12月からこの2ヶ月間は随分と呼吸が苦しくなり、じいちゃんにとっては戦いであったと思う。

 21日の朝、「苦しいのお〜。世話かけてすまんの〜。」薄目を開けてじいちゃんが言う。

 ヨメは何もできない。30分くらい話をしたであろうか。孫のこと、ばあちゃんのこと、そして自分の病気のこと。朝食は後にすると言い、眠る。

 

 10時40分頃、階下からばあちゃんの呼ぶ声。

ヨメが施設の母とスカイプ面会を終えようとしていた時であった。急いで降りると、ばあちゃんがベッド下に座っているじいちゃんを支えている。トイレに行こうとして倒れたんだ。

 

 そこからは無我夢中であった。

ベッドに寝かせようとしたが重くて無理。

じいちゃんを抱えたまま呼吸を促す。

痰がのどに詰まったのかもしれない。

痰をとり、じいちゃんを呼ぶ、呼ぶ、呼ぶ。

ベッド脇に布団を敷いて寝かせ、訪問看護師に連絡して指示をあおぐ

枕をして体位を左向きにしようとしたが、動かせない。再び痰をとり、呼吸を促す。

 

 ツレに連絡するもつながらない。義姉に連絡して、じいちゃんに呼びかけてもらう。義姉はセキュリティカメラを丁度見ていて、じいちゃんの異変に気づきツレに電話をしてくれていた。

 

 ツレと訪問看護師が続いて到着。

 

 呼吸停止・・・。

 

 そうか。じいちゃんは大きく息を2回吸った。口を大きく開けて・・・。あれが最期であったのかもしれない。

 

 わずか30分くらいの出来事であった。

じいちゃんは家で逝くのを願っていた。ヨメたちもその覚悟をしていた。24時間体制の訪問看護の存在が大きかった。ケアマネジャーが繋いでくれたこの事業所のお陰で、じいちゃんを家で看取ることができた。

 

 色々なことが絶妙なタイミングで整い、じいちゃんは最期まで家で生き抜いた。

 

 これから、じいちゃんは苦しさから解放され自由に何処へでも行けるんだな。

 

 よかったね、じいちゃん。

でも、さみしいよ。

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