1月21日木曜日11時15分 じいちゃんは光となり、この世から旅立った。
急であった。
こんなにあっさりと・・・。
いや、昨年の12月からこの2ヶ月間は随分と呼吸が苦しくなり、じいちゃんにとっては戦いであったと思う。
21日の朝、「苦しいのお〜。世話かけてすまんの〜。」薄目を開けてじいちゃんが言う。
ヨメは何もできない。30分くらい話をしたであろうか。孫のこと、ばあちゃんのこと、そして自分の病気のこと。朝食は後にすると言い、眠る。
10時40分頃、階下からばあちゃんの呼ぶ声。
ヨメが施設の母とスカイプ面会を終えようとしていた時であった。急いで降りると、ばあちゃんがベッド下に座っているじいちゃんを支えている。トイレに行こうとして倒れたんだ。
そこからは無我夢中であった。
ベッドに寝かせようとしたが重くて無理。
じいちゃんを抱えたまま呼吸を促す。
痰がのどに詰まったのかもしれない。
痰をとり、じいちゃんを呼ぶ、呼ぶ、呼ぶ。
ベッド脇に布団を敷いて寝かせ、訪問看護師に連絡して指示をあおぐ。
枕をして体位を左向きにしようとしたが、動かせない。再び痰をとり、呼吸を促す。
ツレに連絡するもつながらない。義姉に連絡して、じいちゃんに呼びかけてもらう。義姉はセキュリティカメラを丁度見ていて、じいちゃんの異変に気づきツレに電話をしてくれていた。
ツレと訪問看護師が続いて到着。
呼吸停止・・・。
そうか。じいちゃんは大きく息を2回吸った。口を大きく開けて・・・。あれが最期であったのかもしれない。
わずか30分くらいの出来事であった。
じいちゃんは家で逝くのを願っていた。ヨメたちもその覚悟をしていた。24時間体制の訪問看護の存在が大きかった。ケアマネジャーが繋いでくれたこの事業所のお陰で、じいちゃんを家で看取ることができた。
色々なことが絶妙なタイミングで整い、じいちゃんは最期まで家で生き抜いた。
これから、じいちゃんは苦しさから解放され自由に何処へでも行けるんだな。
よかったね、じいちゃん。
でも、さみしいよ。