ヨメろぐ

嫁を通して見た小宇宙!同居人の介護のため、31年間続けた仕事を辞めてヨメはじめました。ちょっと笑える日々のことをイラスト付きで更新中✍

ばあちゃんの銀メダル

 

デイサービスの日。ばあちゃんの帰宅時間に間に合わなかった。車を飛ばして急いだのだが。

帰宅すると、家の鍵は開いているのに、ばあちゃんがいない。部屋か?トイレか?家中探してもいない。ばあちゃんの

カバンは?

ある。

上着は?

ある。

クツは?

ある。

どこ?

窓から外を見る。

いたー。

畑で何やら小躍りしてる。なんでかヨメのクツをはいて小躍りしている。ちょっとだけヨメの背筋が寒くなる。声をかけると嬉しそうに帰ってきた。

ばあちゃんの首には銀メダル。今日のデイサービスのゲームで2等だったと大喜び。「コレをアンタに見てもらおうと思うて待っとったんじゃ。見てくれえや。」

・・・。😅 なぜだか一瞬、戸惑った。ハッとして「すごいじゃん。さすがじゃね。仏壇のじいちゃんにも報告したら?」と、返答する。ばあちゃん、勢いよく蒸気をあげている炊飯器のふたを開け、仏飯をよそい銀メダルと共に仏壇へ。まるで子どものように喜んで。

へ?

ご飯、まだ炊けている途中だけど・・・。

よかったけど、ちょっと変なばあちゃんの様子にヨメは少々動揺する。

ヨメのクツ

炊けてない御仏飯

・・・。

朝言ったことを昼には忘れてしまったり、洗剤を山ほど入れて洗濯機回したり、ドアを開けっぱなしで暖房ガンガン、突然大声でカラスを威嚇する。ちょっとずつズレていくばあちゃんである。

目の前で見ているヨメは戸惑ったり、イヤーな気分になる自分が嫌になったり🤢、「やっていけるかしら?」と逃げたくなる時がある。

ばあちゃん、今日は銀メダル。

デイサービスで頑張ったんだね。夕食の時にツレにも見てもらいましょうかね。テーブルに丁寧に置かれた銀メダル。ヨメはふと思う。

銀色の折り紙貼ったメダルに書かれた「銀」の文字。オリンピックのメダルにもsilver って書いてあるのかしらん?(笑)f:id:samantha1962:20240213223223j:image

文字を見ながら何だか、微笑ましいような、哀しいような気分になったヨメである。

 

 

 

嫁姑よもやま話

 

「嫁は舅、姑の世話をして当たり前」と言うばあちゃんに、苦言を呈す。「今はそんな時代じゃないよ。ヨメたちの世代で最後だね。当たり前ってことはないんだよ。」

「ほーかのお〜。そんなもんかの〜。」と、ばあちゃんは首をかしげながら話を続ける。

「昔は姑は嫁をいじめよったのお〜。ワシらが嫁をいじめたけえ、年とってボケてきたら嫁にいじめられるんとの〜。」

‼️🤣🤣🤣。

どういうこと?

「みんなが言いよる。」f:id:samantha1962:20240211173446j:image

誰から聞いたのか知らないが、で、どうなの、ばあちゃんは?

「わしゃあ、いじめられとらんと思うがの。アンタ〜、最近、すぐに2階に行くけえの〜。ワシのそばにおりゃあええのに。」

すまん、ばあちゃん。それは無理。これ以上はヨメのメンタルがもちませぬ。

「そんなことしてたら、ストレスたまっていじめてしまうかもよ〜。いいの〜?」

「‼️。そりゃあ、ダメじゃの。わしゃあ、ええ子にしとくけえ。」

🤣🤣🤣。

何とも憎めないばあちゃんである。

ツレの闇とばあちゃんと

 

「いっつも車の乗せてもらうけえ、アンタに1,000円やるわ。」と、ばあちゃん。

「あら、ありがとう。でもコレはツレにあげて。ツレもばあちゃんを買い物に連れて行ってくれてるでしょ。」

「ほーか。それなら、そうしようかの〜。」

ツレには悲しい過去がある。ばあちゃんとの間に、一方的な悲しい過去がある。その思いを今頃になって吐き出しているツレ。ツレには姉がいるのだが、ばあちゃんは、娘には着物だとかピアノだとか何でも買ってやっていたが、息子には何も買ってくれなかったって。グローブが欲しくて欲しくて頼んだけど買ってもらえなかったって。それは娘さんも言っていた。「昔っから、私は何も言わなくても買ってもらえてたのに、あの子(ツレ)は、言っても言っても買ってもらえなかったねえ。」と。(笑) f:id:samantha1962:20240211171608j:image

ヨメがばあちゃんにそのことを聞くと、「ほーかいの〜。ほいでも魚の頭とかええとこは男の子から先に食わしよったんで。」

なるほど・・・ね。

まっ、とにかくツレと買い物に行った時に、その1,000円を渡してやってくれ。ね、ばあちゃん。

先日、ツレが「お母ちゃんから、初めてお金もらったわ〜。」と嬉しそうに話す。

よかったねえ〜、ツレ。

「3,000円くれたわ〜。」

‼️

ええっ!1,000円ではないんかい!

・・・。

何となく複雑な思いのヨメである。😅

恵方巻き

 

恵方巻き。吉方を向いて巻き寿司を食べることから「恵方巻き」。陰陽道で、その年の福徳を司る年神様がいる方向、恵方に向かって事を行なえば、「何ごとも吉」とされていることにルーツがあるらしい。

ヨメが幼き頃にもあったのであろうか?豆まきとイワシはあった。いつからか、巻き寿司1本を丸ごと食べる。

恵方向き 黙々モグモグ 福来たる。

ヨメは巻き寿司が好きなので、この行事にのっかる。早速3本ご購入。

この日はツレが夕食当番。購入巻き寿司なのでテーブルにのっけるだけ。ボクがやると名乗りをあげる。

任せた、今宵の夕食タイム。

・・・。

う〜む、とばあちゃんと顔を見合わせる。巻き寿司持って、顔を見合わせる。f:id:samantha1962:20240211170039j:image

巻き寿司をキレイに輪切りにしてツレは得意顔。

今年の恵方は東北東。

一切れ、黙々モグモグと・・・。

堪えきれずに、思わず吹き出す。ワッハッハ!

巻き寿司、1本丸ごとじゃあないんかい!

 

私はワタシで

 

私はワタシで

あなたはアナタで

雨は雨☂️

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晴れは晴れ☀️

ビオラビオラ

アリッサムアリッサム

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そんなことは分かっているのに

ヨメの心が反応する。

「ありえない!」と反応する。ヨメにとっての「ありえない」は誰かにとっての「ありえる」ことであるのだ。分かっているのに・・。

「ゴミ出し手伝って〜。」「分かった!そこに置いといて。」とツレが言う。「そこ」に置かないと持っていかないのか?2階から「そこ」まで誰が持って降りるんだよ!セッセと運ぶヨメの横でプカ〜とタバコをふかしている。早よ手伝えよ!今だろ!と思うヨメ。

だが、ツレは「あとで」と言う。

朝、バタバタしてコーヒーが沸かせなかった。「ツレ〜、コーヒーいれてくれる?」と振り返るとツレの手にはマグカップ。おお〜いれてくれたのかと思いきや、「ちょっとだけ残ってたからそれ飲んでる。だから入れなくていいよ。」

はあ〜!はあ〜!はあー⁉️

ヨメも飲みたいんだよ!自分だけで完結すんのかよ!と心の中で毒づいた。・・・つもりが口に出る。「じゃあ、いれようか?」と穏やかなツレの声にイラっとくる。言われる前にできんのか!

「ボクはボクのできることやってるよ。」

うーむ、確かにそうである。

得意、不得意、それぞれ違う。なんなら時間軸だって異なっている。そんな違う人間同士が家族をつくる、学校をつくる、会社をつくる、地域をつくる、社会をつくる。人生って修業だわ!色んなところで化学反応が起きて当然である。いいこともあるし、悪いこともある。だけどそれが人生なのね。

自分で入れたコーヒー片手に、自分の未熟さが嫌になる。ヨメ、少しは成長しろよ〜!いやあ、ヨメも頑張ってるよ、と自問自答を繰り返しながら、ご褒美のチョコをちょこっと口にする。

美味しいー!幸せだ!

それでいい。

うるおい

 

コンタクトを入れるとゴロゴロする。不快感。ここ2、3年のヨメの悩みの種。メガネもあるが、なにぶん高度の近視。外出時にはコンタクトが必須なのである。いいものを見つけた。レンズうるおう新習慣!レンズにのせてつけるだけの『コンタクトレンズ装着薬』。1〜3滴たらすだけ。ゴロゴロがかなり解消。目とレンズの間にうるおい成分。

“うるおい”といえば・・・

ドアがギィギィ、油をさす。

くちびるバリバリ、リップクリーム。

カサカサお肌に美容液。

傷んだフロアにワックスかける。

ゴワゴワタオルに柔軟剤。

傷んだ髪の毛、コンディショナー。

乾燥には加湿器を。

何かをちょこっと加わえれば、解決することってありますね。“うるおう”何かが必要なのね。

ふむ・・・。

ギクシャクしている人間関係には、何を足すとうるおうのかしら?

お金か?ものか?愛情か?

離れる?認める?感謝する⁇

片目をつむって見ないふり?

諦めるのが1番か?

感情を持った人間は、一筋縄ではいかないねえ。

まあ、自分の心は自分次第。乾いたヨメの心にうるおいを。甘いものが特効薬。好きな映画を見放題。ひたすらゴルフの打ちっぱなし。

あゝ、幸せだなあ〜。

ん?今、ちょっぴりヨメの心がうるおってきた。

今日は満月🌕

雲で見えなくてもそこに在る。

幸せもすぐ側にあるのかもしれないな。

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施設のおばちゃん代返する

 

施設に入所したばあちゃんの姉の話。職員も皆、親切でいうことないのだが食事がまずくてまずくて残念だと嘆く。しかし「もうここで生きていくと決めたからには我慢する。」と、涙をこらえる。ボーリング、カラオケ、書道、用意されたアクティビティには全て参加するという。おばちゃん、91歳。この1月初旬から車イスになり家で暮らすのは難しく入所。

食事待ちの時に、入所者の男性が「おーい、おーい。」と呼ぶそうな。職員は配膳に忙しく返事ができない。そんな時、おばちゃんは、代わりに「はーい。はーい。」と返事をするそうな。男性はそれで落ち着くからと。🤣f:id:samantha1962:20240124100856j:image

「返事がないとかわいそうだからねえ。職員が忙しい時はいつも代わりに返事してやるんよ。」

🤣🤣🤣。

大したもんだ!

職員さんがおばちゃんの活躍に気づいているかどうかは知らないが、話を聞いていて心が明るくなったヨメである。上手く説明できないのだが「さすがだな。」と思うのである。

その場所でどう生きるか?

そういえば『置かれた場所で咲きなさい』という本があったな。どういう内容だったっけ。もう一度読んでみるとするか。