チ~ン、チ~ン、チ~ン~・・・ナンマイダーナンマイダー。
仏壇のじいちゃんの写真に話しかける。
「ねえ、じいちゃん。遊びに来た友達がね、家をほめてくれるよ。ヨメも嬉しいよ。立派な家を建ててくれてありがとうね。」
じいちゃんの一番の自慢は「家」であった。耐震を考えると今では流行らない家かもしれないが、材料にこだわった家である。ほめられると満面の笑みを浮かべたものだ。感慨にふけっていると後ろから声が・・・。ばあちゃんである。
「あんたあ~、なに言いよるんかの~?」
「あのね、友達がみんな、この家をほめてくれるんよ、ってじいちゃんに報告してたんだよ。」
「ほ~か~。ほいで、じいさんはどう言いよったか?」
へ?
「あ、笑いよったねえ~。(;^ω^)」
「よかったの~。」
・・・。
ばあちゃん、信じてるのか・・・。
以前、ばあちゃんが愚痴ばっかり言って不幸オーラ全開の時、業を煮やしたヨメは仏壇に参りチ~ン。ばあちゃんに聞こえるようにチ~ン。
「ばあちゃん、じいちゃんが「わがままばかり言うな。自分でできんことはあきらめえ。」って言ってるよ。」
「ほーか!ほ~じゃの。じいさんがそう言ったんか。そうしたほうがええの~。」
って、ことがあった。
じいちゃんが生前、耳にタコができるぐらいばあちゃんに言っていたことばをヨメが言っただけであるが、効果てきめん!(^^♪ それ以来、ばあちゃんはヨメはあの世のじいちゃんと話せると思っているらしい。(;^ω^)
なんとも愛おしいばあちゃんである。(笑)
じいちゃん、勝手に使ってごめんね~。でも協力してくだされ。じいちゃんの嫁さんはなかなか手ごわいのでございまする。m(__)m