「ばあちゃん、今日、施設でなんか言われたんじゃない?」
「知っとるんか?」
バレていないとでも?🤣
だって施設長から電話があったもん。ばあちゃんが施設のお気に入りの職員さんの電話番号を入手して勤務時間中に電話をかけてきて困っている。電話番号を書いた紙を返却させてほしい。と。
やってしまったか‼️
・・・でも、これってそもそも電話番号を書いて渡した職員が悪いんじゃあ・・・。その職員さんが言うには「ばあちゃんがしつこく言うから仕方がなかった。」と。
ばあちゃんのしつこさはヨメもよく知っている。しかし、だ。職員が自分の電話番号を利用者に渡しちゃダメでしょう。
結局、ヨメは施設から注意を受けて、ばあちゃんが入手した「電話番号」を破棄したのである。
いい機会なので少々ばあちゃんにもお灸をすえてやらねば。「今回のことはルール違反だよ。やっちゃいけないの。」
「そう言われた・・・。ほいでも、腹が立つのお〜。なんで注意されんといけんのじゃ!」
へっ・・・。
あゝあ、「何が悪いんじゃ」と逆ギレである。
今は昔のよき時代ではないのである。美味しいものがあれば、ちょいと隣におすそ分け。「家まで取りにきんさいや」と声をかける。醤油や塩が足りなければ近所で借りる。人情あふれる物々交換である。そんな世界で生きてきたばあちゃんには「職員と利用者の関係」など関係ないのだろうな。「施設をやめちゃろうか!」と息巻くばあちゃんを横目にしみじみと時代を感じているヨメである。