「イタイ、イタイ、イタイ‼️」
もう〜、ビックリするじゃん。
ばあちゃんが突然叫ぶ。
どこか痛いわけではないらしい。なんとなく叫んでしまったと言う。
なんじゃ、それ❓
ばあちゃんは、脳梗塞以来、思いと言葉がつながらない時がある。自分が何を言ったか分からないと言う。きっと、胸の中に吐き出したい思いが詰まっていたんだな。「吐き出せてよかった。」と考えよう。
じいちゃんが逝ってしまって、ばあちゃんは世話を焼く相手を失い、ますます時間を持て余している。長い1日が今日も始まるのである。
「歌とか読書とか料理とかやってみたら?好きなテレビ番組、観たら?釣りとか、ポツンと一軒家とか?あ、畑があるじゃん。」
「なーんもしとーないの〜。」
そうですかー。
その姿を通して、ヨメは自分の老後を考えるのである。お互い、寿命が尽きるまで何年あるのか分からないが、「いつまでも楽しく生きる」って結構ムズイのか?
目が見えにくくなって、耳が聞こえにくくなって、体力落ちてなお、気力十分❣️人生を謳歌する❣️って、どうしたら・・・。
黒柳徹子さんじゃなきゃ無理じゃんね!
ヨメの心は日々習慣的に考えていることや感じていることでいっぱいになっている。
この「習慣的」ってのがクセモノである。活力を失うもとである。
ん?
ならば、周囲の世界をいつもと違うように経験すればいいんじゃね。
今日は、好奇心を持って、人を観察してみよう。何か新しい発見がありそうだよ。💕
そうか!そうだ!
徹子さんを観察してみようか!
徹子さんて、どんな感じでゲストと話していたっけ?衣装もゲストに合わせてんのかな?
あれ?
そう考えただけでワクワクしてきたぞ。
意図的に過ごすのも新鮮だねえ〜。
ねえ、じいちゃん。
この世でも、あの世でも楽しむコツは同じかしらん?