ハッサク、ドッカーン。
たくさん頂いた。ヨメの好物である。
と、いうか、幼き頃のよき思い出なのだ。
母が冬になるといつも着物を着て、白いエプロンをし、コタツに入ってハッサクをむいでくれたのを思い出す。ヨメは母のその姿が好きであった。
「美味しいか?」と、ばあちゃん。
「う〜む。こりゃあ、少し酸っぱいね。」
と、ヨメ。
すると、ばあちゃんの深い言葉。
「人間と一緒じゃの〜。甘いのも、酸っぱいのもあるの〜。」
本当だねえ〜。
色んな色、形、味。一つずつ違うね〜。
人も皆、違うもんねえ。
「アンタは甘いの。」
じゃあ、ばあちゃんはどうなの?
「わしゃあ、食えんの」
へッ❗️
食えんのって、『食えん奴』ってこと〜⁉️🤣🤣
ウケる〜‼️
食えない奴って、煮ても焼いても食えない、ずるがしこくて油断ができないとか一筋縄ではいかない人ってことだよね。
ばあちゃんは言っている意味が分かってんのか?
「ばあちゃんは、食えん奴なの?」
ヨメの再度の質問に、ばあちゃん困り顔でこう言った。
「わしゃあ、腹一杯で、もう食えんわい。」
クククっ!そういうことね。
やっぱ、ばあちゃんは一筋縄ではいかないや。