2023-01-01から1年間の記事一覧
「さて、人生60年過ぎちゃったねえ。残りの方が少ないけど何をしようかねえ。」と、ヨメがつぶやくと、 「えっ!これからの方が長いんだよ。」とツレ。 何言ってんの。頑張って生きてあと20年~30年だよ。今までの人生の1/3ではないか。健康寿命で見るとも…
お盆。あの世のご先祖さまたちや友人たちの思い出話をひとしきり。 「あの世に逝く時は、自分と親しい人が迎えに来てくれるらしいよ。」何かの雑誌に書いてあったウンチクを披露する。 「ばあちゃんは誰が迎えに来てくれるかねえ。」との質問に、 「誰も来て…
8月15日、終戦記念日。戦争は止められなかったのか。世界中で多くの命が奪われ、悲しみと怒りと憎しみが広がった。戦争が終わっても失われた命は二度と戻らない。今生きている奇跡。戦争も差別もいじめもまだある。すぐそばにある。わたしの隣に、あなたの隣…
何ということか! 母が復活。5月に病院搬送、少し言葉を交わした後、眠り続けること5週間。4日に1回起きるようになり、やがて1日おきに。点滴の針を刺す血管が少なくなり手術をするか、というところで何とパクパク食べ始めた。医師もビックリ‼️ なんという…
友人の母上とティータイム。「あのね、・・・。」 はにかみながら彼女が話す。彼女には3才になるひ孫がいる。そのひ孫とオンラインおしゃべりをしたそうな。ひ孫の母親、いわゆる彼女の孫にあたる母親が「ほら、あーちゃんだよ。」と子に紹介した。『あーち…
母(実母)91才。 5月に緊急入院して5週間ぶりに目をさまし、その後6月中旬からは4日に1度目を覚まし、今や1日おきに目を覚ましている。その間、週2日面会に通っている。目がさめていてもいなくても、思い出話をしたり、近況を報告したりと何だか穏やかな日…
ん?・・・・・。 視線を感じる。ばあちゃん、箸をとめてヨメの腕をじーっと見ている。 「な~に? ばあちゃん、どうかした?」 ・・・。 ばあちゃん、箸でつかんだかぼちゃをポトリと落とし、 「立派な腕じゃの~。よう肥えて。」 ほっとけ~!! そういう…
チ~ン、チ~ン、チ~ン~・・・ナンマイダーナンマイダー。 仏壇のじいちゃんの写真に話しかける。 「ねえ、じいちゃん。遊びに来た友達がね、家をほめてくれるよ。ヨメも嬉しいよ。立派な家を建ててくれてありがとうね。」 じいちゃんの一番の自慢は「家」…
連日の大雨。ばあちゃんの腰痛、ツレの謎の高熱、母との面会。ヨメ、疲れている・・・。何だか、何もやる気がおきない。心がどんより。大雨の中、ばあちゃんの友人から招集電話。渡りに船と申すはこのことぢゃ~。友人宅にばあちゃんを送っていけば、一人で…
パラパラとノートをめくる。そこに写し書かれた沢山の言葉。ヨメの「自分励ましノート」である。(笑) 少しずつ成長しているヨメではあるが、「励まし」てほしい時がある。これは誰の言葉であったか?作家の佐藤愛子さんかな? 『苦労というものを不幸のよう…
ばあちゃんが腰を痛めてしまった。以前からよく痛める腰である。 残念・・・。友人と紫陽花を見に行く予定であったが、動けないばあちゃんを置いては行けまい。ばあちゃんも「行っておいで。」とは言わない。家にいるとしよう。 ところが、昼食をすませ、ヨ…
「いつまでもあると思うな親と金。ないと思うな借金と災難。」 ツレの父の言葉。じいちゃんの教えは息子に引き継がれてるよ。 ヨメも最近、親の言葉をよく思い出す。「そういえば、そんなこと言ってたなあ。」とか思い出し、何故だか頑張れるのである。 ヨメ…
人生ってあっという間だなあ、と思う今日この頃である。母とばあちゃんが老いていくのを見守る日々。気がつけば、自分の番が近いじゃないか。 ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3 ツレがつぶやく。 「色々な人生があるねえ。人は皆それぞれ何か課題を与えられているように思…
母が目を開けてニコッと微笑んだ。 実に5週間ぶりに目を開けたのである。6月14日午後2時、面会の時間になるのを駐車場で待っていたヨメに施設の職員さんが「早く、早く」と呼ぶ。 急いで行ってみると、目が開いていた。 ビックリした‼️ 母が戻ってきた〜。し…
「最期にもう一度巻き寿司が食べたいわね~。」 母はこの言葉を最後に目を開けなくなった。もちろんしゃべらない。 先日、病院から施設に移った。かれこれ3週間、口から食べていないので、それはそれは痩せている。穏やかな寝息と、時折うなづいているような…
ドクターから説明を受ける。肺炎も治り、検査の結果は特に悪いところはない。問題はただ眠っていて何も口にしないということ。病院から施設に移ることになった。 施設に戻るにあたって、積極的な延命をしないということを踏まえてドクターから3つの選択肢が…
母の見舞っての帰り道、赤信号。ツレがサイドブレーキを引く。カーテレビに何やら昼ドラが流れる。湿っぽい。『昼顔』だわ。昔、ヨメは斎藤工さんに憧れていて、このドラマを見たことがある。あるのだが、苦手な分野。ドロドロ不倫・・・その不倫が純愛だと…
母が入院して2週間と5日・・・。母は腕に点滴をしたまま、眠っている?というか、目が開かない。呼びかけても何の返答もない。聞こえているのかいないのか?どうなるのだろう?医師に聞くと「検査の結果、もう悪いところはないんですけどねえ。強いて言えば…
駅の待合室で電車の来る時間を待つ。鼻がムズムズ。「ハックション!」あわててマスクを押さえる。 ツー。鼻水・・・。 「クシューン!!チーン!!」 ヨメ、鼻をかむこと3回。向かいでおしゃべりしていた高校生が話すのをやめてヨメを見る。少し離れたとこ…
ばあちゃんが3泊4日のショートステイから帰ってきた。嫌々でも行ってくれたお陰で、ヨメは母のお見舞いに行けたのである。 ばあちゃんを迎えに行った帰りの車で、 「アンタ〜、どういう名前じゃったかいのぉ〜。」 ・・・。ʅ(◞‿◟)ʃ ばあちゃん、ヨメの名…
本日5月19日は母の誕生日。ヨメは母に「おめでとう❗️」って言わない。今まで何度も誕生日におめでとうコールをして怒られた思い出がある。 「なにがめでたいのよ!そんなこと言うもんじゃないわ。」 なんでそこまで怒るのか? 確かに年をとることはある時点…
母が入院して7日目。 「母さん、来たよ。」と、ヨメが呼びかけるも起きない。体を揺するも起きない。聞こえるのは寝息だけ。入院した直後に、姉とヨメと3人で話せたあの時間は本当に奇跡であったのか❗️ 今日も母は眠っている。居合わせた看護師さんに聞くと…
母がコロナ後の肺炎で病院へ緊急搬送された。意識も混濁しているとのこと。ばあちゃんも不調で直ぐには駆けつけられない。頃合いを見計らって、母の元へ急ぐ。 施設から外に出ていないのにコロナって⁉️ 面会も3年間禁止なのにコロナって⁉️ しかし、職員を責…
目が覚めた。 眠れない・・・。疲れているのに眠れない。 ばあちゃんと施設の母が同時期に体調不良。ヨメはドタバタ走り回る・・・。はあ〜。 母の日のプレゼント、モンブランケーキを1人ほおばリ、床にころがっている本を手に取る。 「幸福とは何ぞや」佐藤…
何でかな? うちのばあちゃん、自分の子どもの前では不調を隠す。いなくなった途端に、ヨメに訴える。 「わしゃあ、さっきから、ずっと気分が悪いんで!」 にらまれてもねえ・・・。早く言えばいいじゃんね。 「子どもには心配はかけられん。」 何じゃ、そり…
食事タイムに 食べる 食後のデザートに 食べる 小腹がすいて 食べる ネットを見ながら 食べる 食べたくもないのに 食べる 食べる 食べる 食べる そして胃のムカムカ感に襲われる。なんとも体が重くなる。なのに、食べる 明日からは甘いものは食べん!と決断…
夜中の美容CM。 使用前、使用後のモデルに目は釘づけ。高価な美容液であるが効くのなら・・・。いやいや待てよ、これは幻想だ・・・。(>人<;)でも、もしかしたら美しくなるのではないか?横にいるツレに言ってみる。 「ヨメに投資したら美しくなるかもよ。…
「何か食べたいものはある?」 「わしゃあ、何でもええ。」と、ばあちゃん。 なのに食卓では 「わしゃあ、いらん。これは食わん。」と箸でよける。 「食べたくないものは何?」 「わしゃあ、何でも食うで。」と、ばあちゃん。 嘘つき〜! 毎日、気分も好みも…
ヨメはついに4月から体操教室を開講することにした。義父母の介護のために早期退職。介護があるのに、心の空虚感や人生の隙間を埋めようと、何か分からないけど何かをしたいともがいていた。で、出会ったのが体操。亡くなったじいちゃんも気に入っていた。資…
1週間、アウェイで4歳の孫の守り。ずっと家にこもるという訳にもいかず、思い切って片道1時間半の水族館に出かけることにした。動物園が近くにあるのだが、「ライオンがコワイ」と言って首を縦にふらない・・・。 ベビーカーで最寄りの地下鉄駅まで徒歩25分…