ヨメろぐ

嫁を通して見た小宇宙!同居人の介護のため、31年間続けた仕事を辞めてヨメはじめました。ちょっと笑える日々のことをイラスト付きで更新中✍

何が悪いんじゃ!

「ばあちゃん、今日、施設でなんか言われたんじゃない?」 「知っとるんか?」 バレていないとでも? だって施設長から電話があったもん。ばあちゃんが施設のお気に入りの職員さんの電話番号を入手して勤務時間中に電話をかけてきて困っている。電話番号を書…

さあて、帰ろうか

4泊5日の休日。1人でこんなにゆっくりしたのは初めてだな。インドネシア単身赴任の時はメイドさんとドライバーさんがいつも一緒だったから。こんな時間が持てて幸せだな。 北海道の偉大な友人が言っていた。「カードで内観できるよ。」そうだね。聞いてみま…

ヒロシマ

賑やかであった町・商店街・人々 原爆投下 全てが一瞬のうちに焼き尽くされた。この破壊された町を目の当たりにして12、3才であった父は何を思ったのだろう。かつてアメリカ兵が言っていた「臭いが忘れられない。写真では感じることはできない恐ろしいほどの…

母の豹変・・・何が起こってるの?

昨日、施設の母に会いに行った。家出したことを伝えると「バカねえ。」なんて笑いながら言うのだろうか? ・・・。 今まで見たこともない母がそこにいた。 「お前ら、毎日毎日いじめやがって。早く死ねばいいと思ってんだろ。殺せや。コーヒー持ってこい。」…

ヨメ、家出しちゃいました。

人生初のプチ家出。いつもはスーツケースにパッキングまでするのだが後一歩が出ず、2階にこもるのが精一杯であったが。(笑) ホテルを4連泊予約して車に乗り込む。案外スルスルっとできてしまって驚いている。土曜日には帰ると言ってある。出る日の夕食準備し…

ワシも・・・か。

我が家のばあちゃん、要介護1。ヨメが体操の研修で泊をともなう時にはショートステイに行ってもらっているが、ショートステイが大っ嫌いでいつも愚痴る。 「周りは皆んなボケ老人ばっかりじゃあ。」 同じ話を繰り返す人、下を向いて寝てばかりの人、テレビを…

43,800時間

「さて、人生60年過ぎちゃったねえ。残りの方が少ないけど何をしようかねえ。」と、ヨメがつぶやくと、 「えっ!これからの方が長いんだよ。」とツレ。 何言ってんの。頑張って生きてあと20年~30年だよ。今までの人生の1/3ではないか。健康寿命で見るとも…

迎えに来てくれる人

お盆。あの世のご先祖さまたちや友人たちの思い出話をひとしきり。 「あの世に逝く時は、自分と親しい人が迎えに来てくれるらしいよ。」何かの雑誌に書いてあったウンチクを披露する。 「ばあちゃんは誰が迎えに来てくれるかねえ。」との質問に、 「誰も来て…

生きる

8月15日、終戦記念日。戦争は止められなかったのか。世界中で多くの命が奪われ、悲しみと怒りと憎しみが広がった。戦争が終わっても失われた命は二度と戻らない。今生きている奇跡。戦争も差別もいじめもまだある。すぐそばにある。わたしの隣に、あなたの隣…

母、復活

何ということか! 母が復活。5月に病院搬送、少し言葉を交わした後、眠り続けること5週間。4日に1回起きるようになり、やがて1日おきに。点滴の針を刺す血管が少なくなり手術をするか、というところで何とパクパク食べ始めた。医師もビックリ‼️ なんという…

名前

友人の母上とティータイム。「あのね、・・・。」 はにかみながら彼女が話す。彼女には3才になるひ孫がいる。そのひ孫とオンラインおしゃべりをしたそうな。ひ孫の母親、いわゆる彼女の孫にあたる母親が「ほら、あーちゃんだよ。」と子に紹介した。『あーち…

ヨメの母に奇跡は起こり続け

母(実母)91才。 5月に緊急入院して5週間ぶりに目をさまし、その後6月中旬からは4日に1度目を覚まし、今や1日おきに目を覚ましている。その間、週2日面会に通っている。目がさめていてもいなくても、思い出話をしたり、近況を報告したりと何だか穏やかな日…

ヨメの腕

ん?・・・・・。 視線を感じる。ばあちゃん、箸をとめてヨメの腕をじーっと見ている。 「な~に? ばあちゃん、どうかした?」 ・・・。 ばあちゃん、箸でつかんだかぼちゃをポトリと落とし、 「立派な腕じゃの~。よう肥えて。」 ほっとけ~!! そういう…

あの世のじいちゃんからの言葉

チ~ン、チ~ン、チ~ン~・・・ナンマイダーナンマイダー。 仏壇のじいちゃんの写真に話しかける。 「ねえ、じいちゃん。遊びに来た友達がね、家をほめてくれるよ。ヨメも嬉しいよ。立派な家を建ててくれてありがとうね。」 じいちゃんの一番の自慢は「家」…

生活の引き算をする

連日の大雨。ばあちゃんの腰痛、ツレの謎の高熱、母との面会。ヨメ、疲れている・・・。何だか、何もやる気がおきない。心がどんより。大雨の中、ばあちゃんの友人から招集電話。渡りに船と申すはこのことぢゃ~。友人宅にばあちゃんを送っていけば、一人で…

苦労は不幸ではない

パラパラとノートをめくる。そこに写し書かれた沢山の言葉。ヨメの「自分励ましノート」である。(笑) 少しずつ成長しているヨメではあるが、「励まし」てほしい時がある。これは誰の言葉であったか?作家の佐藤愛子さんかな? 『苦労というものを不幸のよう…

空気を読むヨメと読まないばあちゃん

ばあちゃんが腰を痛めてしまった。以前からよく痛める腰である。 残念・・・。友人と紫陽花を見に行く予定であったが、動けないばあちゃんを置いては行けまい。ばあちゃんも「行っておいで。」とは言わない。家にいるとしよう。 ところが、昼食をすませ、ヨ…

ことば

「いつまでもあると思うな親と金。ないと思うな借金と災難。」 ツレの父の言葉。じいちゃんの教えは息子に引き継がれてるよ。 ヨメも最近、親の言葉をよく思い出す。「そういえば、そんなこと言ってたなあ。」とか思い出し、何故だか頑張れるのである。 ヨメ…

それぞれの人生の課題⁉️

人生ってあっという間だなあ、と思う今日この頃である。母とばあちゃんが老いていくのを見守る日々。気がつけば、自分の番が近いじゃないか。 ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3 ツレがつぶやく。 「色々な人生があるねえ。人は皆それぞれ何か課題を与えられているように思…

奇跡的な出来事

母が目を開けてニコッと微笑んだ。 実に5週間ぶりに目を開けたのである。6月14日午後2時、面会の時間になるのを駐車場で待っていたヨメに施設の職員さんが「早く、早く」と呼ぶ。 急いで行ってみると、目が開いていた。 ビックリした‼️ 母が戻ってきた〜。し…

母と巻き寿司

「最期にもう一度巻き寿司が食べたいわね~。」 母はこの言葉を最後に目を開けなくなった。もちろんしゃべらない。 先日、病院から施設に移った。かれこれ3週間、口から食べていないので、それはそれは痩せている。穏やかな寝息と、時折うなづいているような…

3つの選択 人生のしまい方

ドクターから説明を受ける。肺炎も治り、検査の結果は特に悪いところはない。問題はただ眠っていて何も口にしないということ。病院から施設に移ることになった。 施設に戻るにあたって、積極的な延命をしないということを踏まえてドクターから3つの選択肢が…

結婚観と夫婦観とヨメのツレ

母の見舞っての帰り道、赤信号。ツレがサイドブレーキを引く。カーテレビに何やら昼ドラが流れる。湿っぽい。『昼顔』だわ。昔、ヨメは斎藤工さんに憧れていて、このドラマを見たことがある。あるのだが、苦手な分野。ドロドロ不倫・・・その不倫が純愛だと…

母と ばあちゃんと 死への覚悟

母が入院して2週間と5日・・・。母は腕に点滴をしたまま、眠っている?というか、目が開かない。呼びかけても何の返答もない。聞こえているのかいないのか?どうなるのだろう?医師に聞くと「検査の結果、もう悪いところはないんですけどねえ。強いて言えば…

マナー違反だなあ〜

駅の待合室で電車の来る時間を待つ。鼻がムズムズ。「ハックション!」あわててマスクを押さえる。 ツー。鼻水・・・。 「クシューン!!チーン!!」 ヨメ、鼻をかむこと3回。向かいでおしゃべりしていた高校生が話すのをやめてヨメを見る。少し離れたとこ…

アンタの名前は?

ばあちゃんが3泊4日のショートステイから帰ってきた。嫌々でも行ってくれたお陰で、ヨメは母のお見舞いに行けたのである。 ばあちゃんを迎えに行った帰りの車で、 「アンタ〜、どういう名前じゃったかいのぉ〜。」 ・・・。ʅ(◞‿◟)ʃ ばあちゃん、ヨメの名…

なにがめでたい!

本日5月19日は母の誕生日。ヨメは母に「おめでとう❗️」って言わない。今まで何度も誕生日におめでとうコールをして怒られた思い出がある。 「なにがめでたいのよ!そんなこと言うもんじゃないわ。」 なんでそこまで怒るのか? 確かに年をとることはある時点…

ヨメの母のお話その2

母が入院して7日目。 「母さん、来たよ。」と、ヨメが呼びかけるも起きない。体を揺するも起きない。聞こえるのは寝息だけ。入院した直後に、姉とヨメと3人で話せたあの時間は本当に奇跡であったのか❗️ 今日も母は眠っている。居合わせた看護師さんに聞くと…

ヨメの母のお話その1

母がコロナ後の肺炎で病院へ緊急搬送された。意識も混濁しているとのこと。ばあちゃんも不調で直ぐには駆けつけられない。頃合いを見計らって、母の元へ急ぐ。 施設から外に出ていないのにコロナって⁉️ 面会も3年間禁止なのにコロナって⁉️ しかし、職員を責…

真夜中のティータイム

目が覚めた。 眠れない・・・。疲れているのに眠れない。 ばあちゃんと施設の母が同時期に体調不良。ヨメはドタバタ走り回る・・・。はあ〜。 母の日のプレゼント、モンブランケーキを1人ほおばリ、床にころがっている本を手に取る。 「幸福とは何ぞや」佐藤…